熊谷隆志という人間に出会って(実際には会っていません)
この一冊に出会った瞬間、僕の中の感性に火が灯りました。
『The Takashi Kumagai Guidebook – Inside the Brain of Man with a Thousand Faces』は、スタイリストであり、デザイナー、フォトグラファーとしても知られる熊谷隆志氏の「思考」と「世界観」を凝縮したような一冊。
彼の表現には、“ファッション”や“写真”という枠を超えた、生き方そのものの美学が宿っている。
この書籍の出版は2015年10年経った今も色褪せず、古臭くもならない彼の頭の中(センス感性)が詰まった一冊だと思っています。
古着とヴィンテージの再発見

僕が特に刺激を受けたのは、熊谷氏の古着・ヴィンテージに対する価値観。
ありふれたモノを“選び方”と“組み合わせ”で唯一無二に昇華させるセンス。
この本に登場するアイテムたちは、すべてが「選び抜かれた理由」を持ち、それが彼自身の生き方を語っている。
今ある服の価値を見つめ直し、自分だけの「スタイル」を育てていこうと思えたのは、このガイドブックのおかげです。
本当に彼は心から服を愛してるんだなぁと、感じます。
ヴィンテージデニムを購入する事は、「下手な投資」をするより良いという言葉が心に刺さりました。w
植物とインテリアの美学

熊谷氏の空間づくりにも大きなインスピレーションを受けました。
植物とヴィンテージ家具、器やアートを調和させた住まいは、まさに「美学」
自宅を単なる生活の場ではなく、「自己表現の場」として捉える視点。
彼のマイホームが本当にセンス抜群。インテリア、雑貨、植物とどれを取ってもセンス良すぎて真似できるレベルではないけど、
僕もこれをきっかけに、マイホームをより“自分らしく”整え直そうと思い始めています。

そして、彼自身が言っていた事。日本でファッションと植物を繋いだ第一人者であると自負しているところもさすがの一言です。
僕も元々、植物が大好きで育てていますが、この本を読んだ事でより一層好きになったし、もっと植物の事を知りたくなりました。
陶器と天然石。手に触れる静かなエネルギー

熊谷隆志さんの世界観に触れていて、最も心に残ったのが**「陶器」と「天然石」**に対する美意識です。
大量生産では決して生まれない、手仕事の温もりと揺らぎを持った陶器。
そこには、使うたびに手に馴染んでいく不思議な感覚が宿っています。
彼が選ぶ器には、土の匂いや釉薬の流れ、焼きのムラまで含めて“個性”がある。
その一つひとつに、時間の積み重ねと作家の魂が感じられるんです。
僕自身、熊谷さんのように「器を愛でる」という感覚を初めて意識しました。
ただ食べるための道具ではなく、日常を丁寧に生きるためのパートナーのような存在。
実際、毎年栃木県で開催される益子陶器市に毎年足を運ぶようになり、そこでの美しい陶器との出会いで、毎日の食卓が、まるで作品展のように感じられるようになりました。

そしてもう一つ、熊谷さんが深く惹かれているのが世界中から集めた天然石。
彼は旅を通じて各地で美しい石を集め、それを部屋に置くことで“パワーをもらっている”そうです。
その考え方にも強く共感しました。
天然石はただの装飾品ではなく、大地が何千年、何億年と時間をかけて生み出した「自然の結晶」。
手にすると、どこか体の奥から浄化されるような、静かで優しいエネルギーを感じます。
僕も少しずつ、自分の部屋に“気配のいい石”を置いてみようと思い始めました。
陶器と天然石の共通している部分は、「手に触れることで心が整う」という感覚。
これはまさに、熊谷隆志という人の“静かで強い美意識”を象徴する存在だと思います。
旅を重ねて感性を磨く

旅のページでは、熊谷氏が世界中で感じた「空気」や「色彩」、「匂い」までもが伝わってきます。
ただ観光をするのではなく、「そこにある文化や生活に自分を溶け込ませる旅」。
モノの見方、感じ方、写真の切り取り方。どれも真似できそうで真似できないけれど、だからこそ“今の自分”の旅にも何か取り入れてみたくなる。

僕も独身時代、海外旅行が大好きでアメリカ、メキシコ、キューバ、東南アジア全般を旅をしてきましたが、もっと早くこの本と出会いたかった。
きっと、何か物の見方が変わっていたのだろうと思う。
だから次、どこかの国に行く時は彼の世界観を参考にしてみたい。
この本は僕のバイブルになった

もうこの本は何度も読み返しています。
おかげでボロボロです。w
めくるたびに、熊谷隆志という人物の奥深さに新たに気づかされる。
そして、自分のライフスタイルを見直したくなる。
- ファッションに迷った時
- 部屋づくりに行き詰まった時
- 新しい植物や家具、雑貨などを買いたくなった時
- 新しい旅先を探したい時
- もっともっと感性を磨きたい時
そんなすべてのタイミングで開きたくなる一冊。
『The Takashi Kumagai Guidebook』は、僕にとってまさに“人生のバイブル”。
ずっとずっと大切にしたい。
熊谷隆志の世界観は、生き方にもヒントをくれる
このガイドブックに詰まっているのは、ただの知識やアイデアではなく、彼自身が時間をかけて積み重ねてきた「哲学」そのもの。
- 古着ヴィンテージが好きな人
- 古いインテリアや雑貨が好きな人
- 陶器や植物が好きな人
- オシャレな暮らしをしたい人
- 何か新しいことに踏み出したい人
- もっと自分の感性を磨きたい人
そんなすべての人に、この一冊を強くおすすめします。