リバーフェニックス。
わずか23歳という若さでこの世を去った伝説の俳優は、今もなおファッションやライフスタイルの面で多くの人に影響を与え続けています。
代表作を上げるならSTAND BY ME。他にも名作映画はありますが、
中でも1988年公開の映画『旅立ちの時(Running on Empty)』は、彼の演技だけでなく、等身大のファッションや仕草までもが光る名作です。
今回は映画のストーリー解説に加え、リバーフェニックスがなぜ「永遠のアイコン」と呼ばれるのかをファッション的な視点から掘り下げます。
映画『旅立ちの時』とは?
社会派でありながら家族の物語
『旅立ちの時』は、ベトナム戦争時代の反戦運動を背景に描かれた社会派ドラマ。
とはいえ、政治よりも「家族の愛と葛藤」に焦点が当てられています。
あらすじ
ダニー・ポープ(リバーフェニックス)の両親は、若き日に政府の研究施設を爆破した過去を持ち、今も逃亡生活を送っています。
ダニーは常に偽名を使い、住む場所を転々としながら生きてきました。
しかし彼には音楽の才能があり、ピアノで未来を掴むチャンスが訪れます。
家族と共に逃げ続けるのか、自分の夢を追うのか。選択を迫られるダニーの姿が、切なくも美しく描かれます。
テーマは「親子の絆と別れ」
両親はダニーを愛していますが、その愛は「共に逃げること」という形で彼の自由を縛っています。
一方でダニーは両親を裏切りたくないけれど、自分の人生を歩みたい。
その狭間で揺れる彼の心情が観客の胸を打ちます。
リバーフェニックスのファッションに学ぶアメカジの本質
シンプルなTシャツとデニム
劇中のリバーフェニックスは、映画スタンドバイミー同様、無地Tシャツやストレートデニムといった「ごく普通の服」を着ています。
派手さはないのに、彼が身にまとうと不思議とスタイルが完成してしまう。
そのナチュラルさこそが彼の魅力です。
チェックシャツで漂う80年代末の空気
ネル素材のチェックシャツを羽織るだけで、80年代のティーンらしさが一気に出ます。
古着屋で見つかるシャツをそのまま取り入れるだけでも、リバーフェニックス的な雰囲気を再現できます。
家族のファッションは70年代の残り香
両親世代の服装は、アースカラーのカーディガンやワークジャケットなど、70年代のヒッピーカルチャーを引きずったような実用的スタイル。
今の古着ブームと通じる自然体な着こなしです。
リバーフェニックスは何がカッコいいのか?
顔立ちの儚さと強さ
整った顔立ちに、どこか憂いを帯びた目元。
笑うと一気に少年のように柔らかくなる。
そのギャップが観る人を惹きつけます。
髪型のナチュラルさ
センターパート気味のラフなヘアスタイルは、当時の空気をまといつつ、今の古着ファッションにもハマる普遍性があります。
ファッションの等身大感
ブランド志向ではなく、無地T・デニム・スニーカーといった日常着をそのまま着こなす。
特別なものではないからこそ「リアルなカッコよさ」が引き立ちます。
仕草に漂う色気
歩き方や視線の投げ方、無意識の所作。
演出ではなく「素の自然体」に見えるところが唯一無二。
小さな動きまでもがスタイルになっています。
生き様そのものがスタイル
俳優としてだけでなく、環境問題や動物愛護に取り組んだ姿勢も含め、彼の生き方すべてがファッションの延長に見える。
それがリバーフェニックスを“永遠のアイコン”にしている最大の理由ではないでしょうか。
『旅立ちの時』は映画とファッションの教科書
『旅立ちの時』は、リバーフェニックスの演技力と存在感を存分に堪能できる映画です。
物語は家族愛と青春の葛藤を描きながら、スクリーンには「80年代末アメリカのリアルな日常服」がそのまま映し出されています。
シンプルな服装を自然体で着こなすこと。
小さな仕草や表情までもがスタイルになること。
そして、自分の生き様そのものがファッションになること。
リバーフェニックスの姿から学べることは、今の時代を生きる私たちにも通じる普遍のカッコよさです。