春夏に似合う“アメリカらしさ”がぎゅっと詰まった一枚。
原宿 BerBerJin(ベルベルジン)で手に入れたBLUE VALLEY PHYS. ED. のヘザーグレーTです。
アーチロゴ、無骨な書体、そして名前を書き込むボックス

映画のワンシーンみたいな空気感にやられて即決。
仕様とタグからみる年代判定

タグからみる年代判定
- ボディ:The Cotton Exchange(タグに“Cotton Exchange”表記)
- 組成:90% COTTON / 10% RAYON(いわゆる“アスレチックヘザー”)
- 原産:MADE IN U.S.A.
- ケアラベル:RN表記あり
年代の根拠
- Cotton Exchange の白地タグ+“MADE IN U.S.A.”表記、90/10ヘザーは1980年代末〜1990年代前半〜中盤に多い仕様。
- “PHYS. ED.”(体育)+ネーム枠というスクール用ベースのデザインも、この時代の定番。
結論:90s前半〜中盤のアメリカ製スクール/カレッジ・プリントTとみて間違いないラインです。
プリントの魅力を分解

プリントの魅力を分解
- アーチ型 “BLUE VALLEY” × ブロック体 “PHYS. ED.”アメカジ鉄板レイアウト。
- ネームボックス:四角い枠だけを刷って、持ち主が手書きで名前を書く“現場感”。今回の一枚も手書き文字がうっすら残り、リアルな学校の匂いがします。
- インク:ツヤ感の出るプラティゾル系。ヘザー地の凹凸の上に乗ったインク割れも、古着特有の表情。
ヘザーグレー×黒インクのコントラストは、汗ジミが目立ちにくくてラフに着られるのも◎。
着心地とボディの良さ
90/10(コットン×レーヨン)は、コットン100よりもトロみと落ち感が出て、肌離れが良いのが特徴。
洗い込むほどに柔らかく、“乾いた体育館の匂い”みたいなアメリカの日常が袖口から立ち上がります。
価値と相場感(私見)
- カレッジ/スクール系のUSA製90sヘザーTは、いま再評価が進行中。
- Champion等のビッグブランドほどプレミアは付きませんが、“USA製・良配色・使える文字組”の三拍子が揃った個体は5,000〜10,000円レンジで安定感。状態・サイズ次第で上下します。
- 手書きネームは一点物のストーリーとしてプラスに働く。スタイリングの抜け作りにも効きます。
アメリカ青春映画の人物になれる王道スタイル

色落ちした Levi’s 501 × Converse チャックテイラー ハイカットがベストアンサー。
- 501:中〜濃いタテ落ち。裾は2ロールで足首に軽さ。
- スニーカーはハイカット。黒でも生成りでもOK。白靴下を覗かせるとヘザーの霜降りと呼応。
- 小物:黒のレザーベルト、シルバーのIDブレス、キャップ
- 夏の上掛け。色抜けたデニムトラッカーか、軍パンに替えてベイカ—でも相性抜群。
- レディース提案:ワイドの501をハイウエストで、Tは前だけタックイン。赤リップ+コンバースで60–90sミックス。
原宿BerBerJinの言葉で語る魅力
ベルベルジンは「名店」という一言では足りない。本当足りない。
僕は超常連です。
- ラック1本の密度が異常に高い
- いま着て街で映える古着を選び切る温度感のある物量
- タグ辞典レベルの知見を会話でサラッと出してくれるから、買い物が学びになる。
- それでいてサイズ提案が的確。体型と今日の服装を見て、最適解を差し出してくれるスタイリングの現場でもある。
ベルベルジンは、ただの古着屋ではなく、編集された古着誌。ページをめくるようにラックを進む感覚がクセになります。
まとめ

- 年代:90s前半〜中盤
- タグ:The Cotton Exchange/USA製/90%Cotton 10%Rayon
- 魅力:アーチ文字×PHYS.ED.×ネーム枠の“スクールリアル”/ヘザー地の柔らかさ
- 価値:実用性もコレクション性も両立。相場5,000–10,000円目安
- コーデ:色落ちLevi’s 501+Converse でアメリカ映画に出てくる人物コーデ