Champion バータグ NORTHERN ILLINOIS Tシャツ 。ヴィンテージの価値と魅力を深掘り

バータグとは?その由来と年代

Championの「バータグ」とは、1970年代に採用されていた青いバー(帯状のデザイン)が入ったタグの通称。

それ以前の1960年代までは「ランタグ(ランニングマンのロゴ)」、1980年代以降は「トリコタグ(赤・青・白のトリコロール)」へと移行していきます。

したがって、このタグが付いているアイテムは 1970年代〜80年代初頭のごく短い期間に製造された証拠。

今回のNORTHERN ILLINOISプリントTシャツは、まさにそのバータグ期の逸品。

50%コットン、50%ポリエステルの混紡ボディは、当時のChampionが耐久性を求めて導入した素材で、今も独特の褪せ感と風合いを楽しめます。

バータグTシャツの用途

Championは元々、アメリカのカレッジやハイスクールに向けてスポーツ用ユニフォームを供給していました。

このTシャツも「NORTHERN ILLINOIS UNIVERSITY(ノーザンイリノイ大学)」向けに製造されたチーム・カレッジウェア。

学生たちはこれを ジムウェアやアメフトの練習着、キャンパスでのデイリーウェア として着ていたのです。

ただのTシャツではなく、「大学のアイデンティティ」を背負った一枚。

コレクターにとっては歴史的価値がある。

経年変化が生むプリントのヒビ割れ

このChampionバータグTシャツの最大の魅力のひとつが、プリントのヒビ割れ。

新品時は鮮やかな赤と白のカレッジロゴだったものが、50年近い時を経てクラックが走り、まるでひとつのアート作品のような風合いを見せています。

これは経年劣化ではなく「経年美化」。古着好きの間では、このヒビ割れがヴィンテージらしいと、高く評価されます。

特にラバープリントは時間とともにひび割れや剥がれが生じやすく、その一点ごとに異なる表情を生むため、同じものが二つと存在しない個性を楽しめるんです。

裾に縫い付けられたサイズタグの存在感

もうひとつ見逃せないディテールが、裾に縫われたサイズタグ。

赤い「S」の文字と「MADE IN U.S.A.」の表記が並ぶこのタグは、70年代当時のChampionが採用していた仕様です。

通常は首元のネームタグのみですが、裾にサイズ表記を縫い付けることで、ユニフォーム用途やチームウェアとしての実用性を高めていました。

プレイヤーや学生が一目でサイズを確認できるための工夫であり、単なる飾りではなく「実用性に裏打ちされたデザイン」。

今日の視点で見ると、このタグが残っていること自体も希少であり、コレクション的価値をさらに高める要素となっています。

プリントのクラックが描く唯一無二の表情と、裾のサイズタグが物語る当時の用途。

この2つの要素が揃っていることで、このChampionバータグTシャツは単なる古着ではなく、アメリカンスポーツカルチャーの歴史を映すピースとして輝きを放っている。

価値と相場

ChampionバータグのカレッジTシャツは、状態やプリント内容で価格が変動します。

  • 日本市場 2〜3万円前後
  • 海外では 100〜200ドル

特に今回のような配色は珍しく、コレクター的にも評価が高いポイント。

今後さらに玉数が減ることを考えると、資産価値が上がる可能性は十分 あります。

コーディネート提案

バータグのChampion Tシャツは、アメカジの王道スタイルにぴったりです。

  • 王道スタイル:501のヴィンテージデニム+コンバースチャックテイラー
  • ミリタリーミックス:M-65カーゴパンツ+ワークブーツ
  • 現代風にアレンジ:スラックスやワイドパンツにタックインし、サンダルでヌケ感を出す

シンプルながら、褪せたプリントや生地の風合いがスタイリングを格上げしてくれます。

BerBerJinの魅力

原宿BerBerJinは「アメカジヴィンテージの聖地」と呼ばれる存在。

BerBerJinが特別なのは、ただ古着を並べるのではなく、「今のファッションシーンでどう着れるか」を提案してくれる。

店内には、LevisやChampionといった定番から、ミリタリー、ワーク、アウトドア、スポーツ、トラッド、マイナーカレッジ物や時代の隙間を突いたユニークなアイテムが幅広く揃っています。

加えて、一点一点にストーリーを添えてくれる接客 も魅力のひとつ。

「なぜこのタグが価値があるのか」「どの年代に作られたのか」まで丁寧に解説してくれるので、コレクションの背景知識が深まり、所有欲をさらに刺激してくれる。

訪れる度に、学びがある名店です。

まとめ

  • ChampionのバータグTシャツは 1970年代〜80年代初頭の短い期間限定タグ
  • NORTHERN ILLINOIS大学向けのカレッジウェアで、当時の学生がスポーツやデイリーに着用
  • 現在は 2〜3万円前後の価値 があり、将来的な上昇も期待できる
  • アメカジ王道からモードな着こなしまで幅広く対応できる万能アイテム
  • BerBerJinは「審美眼」と「ストーリーを語る接客」でヴィンテージの魅力を倍増させてくれる

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